目 次
この記事はMac初心者のための記事です。
Macの操作に慣れた人にとっては「当たり前」の内容を記事にしています。
システム環境設定とはMacのシステムやハードウェアなどの設定変更できるアプリケーションのことで、全てではありませんが、ほとんどの設定はシステム環境設定で変更できます。
Windowsでいえば、コントロールパネルがそれに相当します。
初期設定もここで行い、作業しやすい環境へカスタマイズして下さい。
一番上のメニューバー左隅にある マークから開くことができます。
ここではMacのユーザアカウントやTime Machine、アクセシビリティなどの設定を行っていきます。
ユーザとグループ
Macを使用するユーザを登録したり、ログインに関する設定を行ったりします。
初期設定時に設定したパスワードの変更や、新たにユーザを追加する場合に使用します。
Macの動作がおかしい時、macOS起因なのか、アカウントに起因したトラブルなのかを切り分けるために新規で仮ユーザを作成し検証することも出来ます。
ログイン項目はユーザアカウントでログインした時に開くアプリケーションを選択します。
私はどれも開かなくて良いので、全てチェックを外しています。
ログインオプションは左下の鍵マークをクリックして解除します。
解除するパスワードはログイン時に使用するパスワードです。
電源を入れるとデスクトップ画面までの、自動ログインを行うかどうかの設定ですが、一人しか使用しない場合は自動ログインにしておいてもよいのですが、ログインパスワードは忘れないようにしておいてください。
設定をする時は「自動ログイン」のプルダウンでアカウントを選択します。自動ログイン不要ならば「切」にします。
その他いくつかの設定がありますが、私は「スリープ、再起動、システム終了」ボタンしか表示させていません。
新規ユーザアカウント作成
ユーザ(新規アカウント)を追加する場合も鍵マークを解除します。
「新規アカウント」は「管理者」「通常」「ペアレントコントロール」「共有のみ」とありますが、不特定の方が利用する、もしくは子供が利用するなどを除いて「管理者」で設定しておくと、後々良いでしょう。
フルネームは日本語でも英字でも構いませんが、日本語は2バイト言語(英文字は1バイト言語)を使用しており、コンピュータの世界では特殊な分野になりますので、英文字をおすすめします。
フルネームを入れると自動的にアカウント名が表示されます。
ここは「ホームフォルダ」に設定されますので、英文字でリネームしましょう。
パスワードは任意の文字数字列ですが、忘れないようにしてください。
注意点
ログインパスワードはAppleのサービスと関係があるわけではありませんので、Apple IDのパスワードとは違います。
もちろん、同じものでも構いませんがApple IDパスワードを変更した場合などに忘れがちです。
Macとあなたの間のお約束パスワードなので、セキュリティが保てるのなら1文字でもかまいませんし、あなたが忘れないパスワードにしてください。
このパスワードはあなたのアカウントでアプリをインストールする場合や、システムを変更する時に必要です。
ログインオプション右下にある歯車マークですが、マスターパスワードを設定する項目です。
マスターパスワードはFileVault と組み合わせて使用されるMac全体のパスワードのことです。
macOSでは忘れてしまったパスワードをApple IDを使用して回復することができます。
ペアレントコントロール
子供さんがMacを使う時間やアクセスサイト制限、チャット相手の管理などを行う事ができます。
左下の鍵マークをクリックして解除します。
「+」で追加します。
年齢や名前など、通法どおり設定します。
Appleのサポートページ「Mac でペアレンタルコントロールを設定する」に記事が出ています。
2020年現在 Catalinaでは「Macで子供のスクリーンタイムを設定する」と変更されていますので、こちらをご参照ください。
Siri
iPhoneで有名になった、言わずとも知れたSiriです「Hey! Siri」でいろんなお悩み受け付けますw
有効にするかどうかの設定と、メニューバーに表示するかどうかの設定です。
呼び出しアクションがデフォルトでキーボードショートカットキーが「command + スペースの長押し」に割り振られていますが、「command」「option」「fn」「カスタマイズ」の切り替え選択ができます。
日付と時刻
もし、メニューバーの時刻や曜日などがおかしくなっていた場合ここで設定確認します。
「”言語と地域”を開く」はシステム環境設定の「言語と地域」に移動します
日付と時刻の設定を変更する場合は左下の 鍵マークをクリックして解除します。
日付と時刻は基本「アジア」です。
時間帯も特に説明の必要はないでしょう。
時計はメニューバーの表示を設定します。
一般的にはデジタル表示にしている場合が多いと思います。
あとは好みに合わせますが、私は日付・曜日を表示しています。
時間をアナウンスすると割りとウルサイですw。
Time Machine
Time Machineを利用してバックアップ作成を設定します。
【SierraのTimeMachine】
【El CapitanのTimeMachine】
El Capitanまでは「Time Machineの入・切」が表示されていましたが、Sierraからは「バックアップを自動作成」にチェックを入にするかしないかです。
Catalinaでは鍵アイコンも消えています。
「TimeMachineをメニューバーに表示」するとメニューバー にTime Machineのマークが表示されますので,チェックを入れておくと良いですね。
外付けHDDを準備します(Time Capsuleを利用している方の設定は違います)。
Mac用にフォーマットされていないHDDはフォーマットを行う必要があります。
その場合、データが入っているHDDを使用するとすべて消去されますので注意してください。
接続後、ディスクユーティリティを起動します。
一番上のメニューバー マーク 右のFinder ⇨移動 ⇨ユーティリティ ⇨ディスクユーティリティ
HDDを選択します。
右上部の「消去」をクリックします。
名前「名称未設定」はそのままでもかまわないのですが,せっかくなのでリネームしましょう。
「BackUp」とか「自分の名前(英文字)」とか・・・
フォーマットは「OS X拡張(ジャーナリング)」にします。
方式は「GUIDパーテションマップ」にしてください。
右下の「消去」をクリックするとMac用のフォーマットで設定されます。
「このHDDをバックアップに使用しますか」と出てくれば,指示に従っていただければ結構です。
「バックアップディスクを暗号化しますか」についてはどちらでも良いと思いますが,チェックを入れると,バックアップにアクセスする場合,パスワードが必要になります。
TimeMachineのディスクを選択し,外付けのHDDを選択します。
TimeMachineバックアップを自動で行うように設定していると,しばらくしてバックアップが始まります。
すぐにバックアップを行う場合はメニューバー右上のTimeMachineアイコンをクリックし「今すぐバックアップを作成」をクリックするとすぐにバックアップが始まります。
初回は数十分から数時間かかりますので時間に余裕がある時に実行して下さい。
バックアップのHDDがいっぱいになったら古いバックアップから削除します。
関連で「Time Machineは新しいMacを古いMacと全く同じ状態に復元はできない」という記事も参照にして下さい。
アクセシビリティ
アクセシビリティは「視覚」「聴覚」などの設定を行います。
一般
option(⌥)+Command(⌘)+F5を長押しすると表示されます。
Touch Bar付きのMacはTouch IDを3回押せば表示されます。
各アクセシビリティを有効にするにはチェックを入れます。
VoiceOver
画面の項目説明を音声で読み上げたり、書類、Web ページを読み上げたりします。
ちなみに間違ってcommand(⌘) + F5を押すとVoiceOverがオンになり、いきなりMacが喋り始めますので注意して下さい。
VoiceOverユーテリティでかなり詳細な設定ができます。
VoiceOverトレーニングをクリックすると全画面で上記の表示とVoiceOverの説明を話し始めます。
びっくりするので夜中にはやらないで下さいw 「esc」キーで解除できます。
健常な方には不要なのかもしれませんが,視覚障害をお持ちの方にはとても役に立つ機能です。
ズーム機能
ここもデフォルトで問題はありませんが,ズームのショートカットやアクション設定を行います。
ちょっとしたショートカットキーとして利用すると割と便利な機能です。
小さな画像で見にくい場合などoption(⌥) + command(⌘) +8で拡大されます。戻す時も同じキー操作を行います。
option(⌥) + command(⌘) +8 :フルスクリーン
option(⌥) + command(⌘) +^(日本語の「へ」) :ピクチャ・イン・ピクチャ 虫眼鏡です。
イメージをスムージングにしておけば拡大しても線が滑らかです。
ディスプレイの調整ですがチェックして試してみて、視覚効果がアップするようなら設定して下さい。
カーソルの大きさはこの画面で設定します。
マウスポインタをシェイクして見つけるは、カーソルがどこにあるかわからなくなった時、マウスを左右に数回振ると大きくなって表示されます。
スピーチ
音声読み上げの設定です。
音声通知を有効にするとダイアログ内のテキストや警告メッセージを読み上げさせたり、通知させることができます。
optionとして声の種類や語句を変更することが出来ます。私は使っていないけれどww
便利に使えるのはテキスト読み上げの機能です。
読み上げたいテキストやWebサイトの記事文を選択し option(⌥)+「esc」を押すとその文章を読み上げてくれます。
解説
動画やTV番組などで、解説がある場合に説明を読み上げる機能です。私は特に必要とはしません。。
キャプション
iTunes、QuickTime Player、Safari などで視聴する映画やテレビ番組、動画で「CC(クローズドキャプション)」「AD(音声解説)」「SDH(聴覚障害者及び難聴の人向け字幕)」とキャプション設定を行います。
iTuneを観ていると、映画の題名の下に「CC(クローズドキャプション)」「AD(音声解説)」「SDH(聴覚障害者及び難聴の人向け字幕)」などのアイコンが表示されることがあるのですが、それがこの機能で使用できます。
下の「+」で、 字幕の文字サイズの変更を新たにカスタマイズして見やすいように設定できます。
主に聴覚障害のある方に役立つ機能です。
オーディオ
チェックを入れていると、何か通知があった時、ディスプレイが一瞬ホワっと白く点滅します。
聴覚障害がある方が通知音をビジュアルで確認できる機能です。
音声入力
音声入力は「システム環境設定」の「キーボード」の「音声入力」で、拡張音声入力を使用にチェックが入っている時に有効になります。
音声入力コマンドを利用し、テキスト編集やMacの操作ができます。
キーボード、マウスとトラックパッド
健常者が特に使用することは無いと思われる機能です。
Appleのサポートページ「Macでアクセシビリティキーボードを使用する」に記事が出ています。
スイッチコントロール・滞留コントロール
Appleのサポートページ「スイッチコントロールを使って Mac を操作する」に記事が出ています。
まとめ
システム環境設定の4段目にあるユーザアカウントやTime Machineなど、主に使用者の利便性をカスタマイズする項目が並んでいます。
アクセシビリティでは障害を持った方々へ配慮がなされた機能を搭載しています。
使用しない機能も多々あるかとは思いますが、通常使用で便利な機能もありますので、個々に試してみると良いでしょう。
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