macOS Catalina 10.15.4から頭を動かしてポインタ操作し、顔の表情でマウスの動作を行う、ヘッドポインタと代替ポインタアクションが公開されました。
簡単に言えば「頭と顔がマウスになる」ということです。
MacのFaceTime HDカメラを使用し、頭を動かせばポインタが動き、顔の表情でクリックなどの動作を行います。
障害を持ってらっしゃる方々には有り難い機能です。
しかし、近未来にはもっと精度がアップし、一般的に使える専用になるかもしれません。
もはや身体が「デバイス」になるわけです。
アクセシビリティからヘッドポインタ設定する
設定は「システム環境設定」の「アクセシビリティ」項目から行います。
アクセシビリティの「代替コントロール方法」を開き、ヘッドポインタを有効にすれば、FaceTime HDカメラが、あなたを認識し、頭を動かすとポインタが移動します。
動いてる〜〜〜!なんだかチョット不思議な気分です。
しかし、簡単では無く、慣れは必要ですね。
にっこり微笑めばダブルクリック
同じく「代替ポインタアクション」を有効にすると、左クリックや右クリック、ダブルクリックなどの設定もできます。
スイッチタイプの「顔の表情」を選択し「舌を出す」「微笑む」「口を開ける」「眉を上げる」動作に「右クリック」「左クリック」「ダブルクリック」「ドラッグ&ドロップ」を組み合わせます。
これも、慣れていないと作業はし難いです。
一人で、舌を出したり、ニヤッと微笑んだり、口を開けたりしている姿を俯瞰で見ると・・・・・少し笑えてしまいます ww
実際に使用できるのか
健常者が実際に使用できるのかと言えば、逆に難しいのではないでしょうか。
操作中 ポインタの位置が、操作したい位置から離れていたりすると、どうしても手が出てしまいます。
手を出さないように操作してみたのですが、無理でした (泣)
しかし、何かしらの要因で手が使えなくなった状況になれば、こういった機能があることで、Macを操作しようという気になることができる訳です。
こういった取り組みは、さすがAppleだと感心します。
りんごG3がまとめます
数年前 筋ジストロフィー症でお亡くなりになった知人は、スタイラスペンを口に固定し、iPadで筆談していましたし、パソコン操作も行っていました。
その時にこういった技術があれば、もっと便利だったことでしょう。
この先 技術がもっと進化し、障害を持った方々の意思を短時間で相手に伝えることができるようになってくれれば良いのかなと感じる ヘッドポインタ機能でした。