2021 M1搭載 iMac 24インチが発売されて2週間ほど経過しましたが、良く売れているようです。

「BCNランキング」2021年5月17日から23日の日次集計データでは4位に iMac 24インチ 8コアCPU/8コアGPUモデルが、8位に、iMac 24インチ 8コアCPU/7コアGPUモデルがランクインしているそうです。

M1搭載 iMac 24インチは、今後はもっと伸びてくることが予測されますが、一体どのモデルを選択するのが良いのかを検討してみたいと思います。

8コアCPU/8コアGPUと8コアCPU/7コアGPUのスペック比較

私の所有している2021 iMac24インチ(8コアCPU/8コアGPU)と2020 MacBook Air(8コアCPU/7コアGPU)でDisk Speed Testを行いました。

驚いたことに、さほど変わりがありません。


計測タイミングの時点でのREADについては MacBook Air の方が大きな数字を出しています。

これはM1チップ 8CPUの性能がiMacでもMacBook Airでも同等ということです。

GeekBenchサイトにて調べたところ、CPUのベンチマークは、同じM1チップですので、当たり前ですが 、Disk Speed Test 同様 大差はありません。

2020 M1 搭載MacBookAir7コアGPU8コアGPU
CPUベンチマーク17201710
GPUベンチマーク1823521579

しかし、GPUで多少の誤差が出てきました。

7コアGPUの方が8コアGPUと比較して約15.5%減しています。

これは単純に7コア÷8コアで計算すると12.5%減するわけですから、大体うなずける話です。

しかし、作業を行うのに問題が生じるような性能差は出ていません。

では、8コアGPUと7コアGPUの、大きな違いはどこにあるのでしょうか?

それは下記引用記事に出ているように、7コアGPUマシンには冷却ファンが1つしかありませんが、8コアGPUマシンには2つのファンと放熱のためのヒートパイプを備えているということが大きな違いなのです。


While Apple might not incorporate any changes to its products on the outside, the details on the inside are more pronounced.
You may not have noticed this, but the base M1 iMac and the higher-tier options have several differences on the inside, subtly suggesting that if you want the best possible performance, you will have to spend more money.
In short, the biggest difference is that the $1,299 24-inch iMac features only a single fan for cooling the M1.

More Powerful M1 iMac Options Feature Dual-Fan Solution and a Heat Pipe

YouTuber Luke Miani pointed out on Twitter that the base M1 iMac features just a single fan for cooling the chipset.

If the thread is opened, we find out there are more changes than Apple is letting on.

It appears that the least expensive option only features a heatsink to transfer the heat generated by the M1.

If you decide to spend a little extra money and get the 8-core CPU and 8-core GPU options, you do not just get two fans for additional cooling, but one heat pipe to effectively transfer the heat away from the SoC.
<引用>

直訳するとこうなります。

「Appleは、外見上の製品には何の変更も取り入れないかもしれませんが、内部のディテールはより顕著になっています。

気づいていないかもしれないが、ベースとなるM1 iMacと上位のオプションでは、内部にいくつかの違いがあり、最高のパフォーマンスを求めるならば、より多くのお金を費やす必要があることをさりげなく示唆している。

つまり、最大の違いは、1,299ドルの24インチiMacでは、M1の冷却用ファンが1つしか搭載されていないことだ。

よりパワフルなM1 iMacオプションはデュアルファンソリューションとヒートパイプを採用

YouTuberのLuke Miani氏は、ベースとなるM1 iMacがチップセット冷却用のファンを1つしか搭載していないことをTwitterで指摘した。

このスレッドを開いてみると、アップルが公表している以上の変更点があることがわかりました。

最も安価なオプションには、M1から発生する熱を伝達するためのヒートシンクしか搭載されていないようです。

もう少しお金をかけて8コアCPUと8コアGPUのオプションを選ぶことにした場合、追加冷却のための2つのファンだけではなく、SoCから効果的に熱を逃がすための1つのヒートパイプも搭載されます。」

金額については

  • 8コアCPU/7コアGPU 154,800円
  • 8コアCPU/8コアGPU 177,800円

つまり、このメカニカル的なアップグレードには23,000円の追加が必要になります。

果たしてこの金額差に高い価値はあるのでしょうか?

答えは「その価値は十分に存在する」と言えます。

何故なら、下記の引用をお読みいただければわかると思います。


You might not notice performance differences if you are running some benchmarks because these tests do not last for long, so sustained thermal performance cannot be measured.

However, running these benchmarks in a loop or a heavy workload for several minutes, and you will quickly notice why an improved cooling system matters.
<引用>

直訳するとこうなります。

「ベンチマークを実行していても、パフォーマンスの違いに気づかないかもしれません。

なぜなら、これらのテストは長時間ではないため、持続的な熱性能を測定することができないからです。

しかし、これらのベンチマークをループで実行したり、重いワークロードを数分間実行したりすると、冷却システムの改善が重要であることがすぐにわかるでしょう。」

もっと簡単に意訳すると、「べンチマークは短時間で計測するため、パフォーマンスの違いが出難いのですが、長時間使用、あるいは負荷のかかる作業を行った場合に大きく差が出る」ということです。

確かにベンチマークは一瞬のテストですので、長時間使用におけるパフォーマンスは計測されていません。

何時間もの作業を行っていくうちに性能の差が生じてきます。

ここで23,000円の価値は埋められるという訳です。

iMac 24インチを選ぶポイントはたった1つ

M1 搭載 iMac24インチを選ぶポイントはたった1つです。

それは「8コアCPU/8コアGPU」iMacをセレクトする事が良い選択となります。

理由は言うまでもなく、上記の「8コアCPU/8コアGPUと8コアCPU/7コアGPUのスペック比較」からです。

加えて拡張ポートが2つ(Thunderbolt ×2)と4つ(Thunderbolt ×2、USB3×2)では大きな違いです。


<Apple公式サイトより引用>

私はデュアルディスプレイにしていますので、Thunderboltポートは必ず使用しますし、バックアップディスクも使用します。

何より、データ保存のストレージも使用します。

USB Aタイプのポートが必要になるため、USBハブも使用します。

これでは2個で収まりません。

これだけでも「8コアCPU/8コアGPU」を選ぶ理由になります。

そして、Touch ID 付きキーボードも重宝します。

Touch ID付きのキーボードは、後々 買い換えれば問題はないので、選択理由にはなりませんが、このような機能が付加されて 23,000円アップならとてもお得です!

ベストチョイスにするために検討する2つの事

「8コアCPU/8コアGPU」が必須であることは言うまでもありませんが、メモリ、ストレージの容量を選ぶことも重要です。

メモリについて

メモリについてですが、標準は8GBで、 CTOで22,000円プラスして増設する事で16GBに出来ます(それ以上が無いのはM1チップに必要無いからかもしれません。今後チップの進化で増えるかもしれません)

M1チップは8GBでも充分と言われています。

ネットを見たりとか、軽いアプリを操作するのであれば、8GBも 16GBも大差ありません。

しかし、Adobe関連のアプリや動画編集、Officeアプリなどでは動作速度が明らかに違います。

私の所有しているiMac 24インチ 8コアCPU/8コアGPUはメモリを16GBにしていますが、Photoshopの起動は初回を除いて1〜2秒です。

これは明らかにメモリ効果です。

今は使わないかもしれませんが、iMac24インチは後からメモリ増設は出来ません。

22,000円はお高いのですが、この先何年もiMac24インチを使う事を考えると、無理した方が良いと思います。

ストレージについて

ストレージに関しては各自で違いがあります。

1TB以上欲しい人もいるでしょう。

私はデータ保存をクラウドや外付けSSDを使用していますので、256GBで問題ありません。

問題ありませんというものの、充分では無いのです。

ホントは512GBが欲しかったのですが、私の中での予算は20万円以内に抑えたいと考えていましたので、さらに22,000円追加というのに耐えられませんでした 汗

しかしコレは外付けストレージで解決していますので「私の場合は」無理やり良しとします。

最終的にiMac24インチベストな組み合わせはは何?

上記を踏まえ、最終的にどの組み合わせがベストなiMacのチョイスかといえば「8コアCPU/8コアGPU メモリ16GB ストレージ512GB」となります。

しかし、予算を20万円以内に抑えるという観点から「8コアCPU/8コアGPU メモリ16GB ストレージ 256GB」というチョイスが199,800円と、予算内に収まるのでベストだと思います。