目 次
9月21日にmacOS Sierra(10.12)がリリースされますが,注意していただきたいのがセキュリティソフトです。
Macはセキュリティソフトを入れていない人も多いと思います。
Windowsに比べてウィルスは少ないので入れていない場合が多いのですが,Macといえどコンピュータですので,まったくないわけではありません。
入れておいても問題はありませんが,OSが切り替わる時に問題が起きることが多いのも事実です。
それは,セキュリティソフトが新しいOSに対応していないということがあるからです。
どんなことが起きるのか
ではセキュリティソフトが入っていて,それが邪魔するとどんなことが起きるかと言えば,インストールの失敗や,インストールできても起動できなくなったりします。
また,起動できても動作が重くなったり,Safariの動作が遅くなったりします。
コレは,前述しておりますが,セキュリティソフトのアップデートが新しいOSに対応していないため,「コイツ,今までのアプリやOSとは違うので,Macを守らないとイカン」と,新しいOSに対し敵対心剥き出しでチェックをかけ「こんなやつ知らんわ!」と,システムを守りに行くのです。
ユーザにしてみれば「オイオイ・・・・」ってハナシですが・・・
どうすればよいのか
基本,macOS Sierra(10.12)へアップグレードする時はセキュリティソフトは止めてインストールしたほうがリスクは少ないと思います。
インストール出来ないんだけれどどうしたらいいの?
インストールが進まない場合は強制終了します。
その後,セーフブート起動します。そうですね「shift」キーを押しながら電源オンにし,マークが出たら離して下さい。
多少起動時間はかかりますが,ログイン画面になりますので通常通りログインします。
画面がちらついたりしますが,これはMac内部でディスプレィ状態のチェックなどを行って起動しますので故障ではありません。
起動しましたらAppStoreを起動し,再度インストールを試みて下さい。
上手くインストールができたら大成功です。
アップグレードした後,セキュリティソフトのデベロッパーサイトを確認し,OSへの対応状況をお調べ下さい。
未対応ならしばらく止めておいて,対応後に再開して下さい。
インストールできたけれど起動しないんです
これもセーフブート起動して下さい。
セーフブート起動でログインできて,新しいOSに変わっていたらインストールは終わっていますので,そのままセキュリティソフトを削除して下さい。
通常起動した後にセキュリティソフトのデベロッパーサイトでOS対応確認して,必要に応じて再度インストールして下さい。
動作が重いんですが
相対的に動作が重くなった場合もセーフブート起動で動作確認して下さい。
セーフブート起動で問題がなければセキュリティソフトを削除してみて下さい。
Safariの動作が遅い
以前「ESET」でアップデートができていないためにSafariの動作が遅いと言った症状がありました。
このセキュリティソフトを入れている方は注意しておいて下さい。
- 起動ディスクを検証して、必要に応じてディレクトリの問題の修復を試みる
- 必要なカーネル機能拡張のみを読み込む
- 起動項目とログイン項目が自動的に開かないようにする
- ユーザがインストールしたフォントを無効にする
- フォントキャッシュ、カーネルキャッシュ、およびその他のシステムキャッシュファイルを削除する
いわば,簡単なメンテナンスを行い,Macに最小限必要な機能だけで起動することです。
各社の対応はどうなのか
ウイルスバスター for Mac(トレンドマイクロ)
対応するとのことですね。
ESET
「今後対応していく」とのことで,メーカーサイトには「ESET製品をご利用の端末については、macOS Sierra 10.12 へのバージョンアップをお控えくださいますようお願いします。」となっています。
ご注意を!
Norton
互換性を確保するために更新プログラムをリリース。
LiveUpdateで更新可能ということです。
intego Mac Internet Security X9
macOS Sierraというキーワードは見つけられませんでしたが,10.8以降対応となっています。
キッチリと「対応できています」の文言がない限り,一度ストップして確認したほうがようでしょう。
McAfee
詳細は出ていないようです。
いずれは対応すると思いますが,注意は必要でしょう。