• 投稿カテゴリー:macOS / macOS10.12 / Mac教室
  • 投稿の最終変更日:2020年2月9日

1月24日Apple製品のアップデートが行われ,macOS(Sierra) 10.12.3がリリースされました。

今回のアップデートで昨年末から発生してる新型MacBook Pro 15インチ(Late 2016)で発生しているGPUの問題と,バッテリー消耗の問題を解決するプログラムだとのことです。

 グラフィックの問題は解決されたのか

昨年末からグラフィックの表示問題で画面がおかしくなっていた問題で,特にAdobe Premierユーザには顕著に現れていました。

今回のアップデートで問題点を修正しているとのことで改善が見られるということです。

検証は数多く行ったと思うが,GPUを多く用いるユーザの作業に対応できているかどうかは今後,ユーザの様子を見ていく必要があります。

Macに限ったことではないが,新しい製品には問題が発生する場合が多いですね。

そこを短期間でクリアできるかどうかがそのメーカーの信頼につながってきます。

さすがはAppleと思われるアップデートであって欲しいところです。

バッテリー問題はどうだろうか

Consumer Reports誌がバッテリーの駆動時間を問題にし,推奨できないと発表し,その後,Safariのアプリケーションにバグがあることが分かり,そこを修正したmacOS 10.12.3 Betaで改善が見られたということで「推奨しない」という発表から「推奨範囲」へと修正していました。

今回の正式アップデートで問題は解消されたということになります。

しかし,ユーザーによってアプリの使用方法や条件・環境などが違うため,完全に解消したと言えるにはもう少し時間経過してみないと判りません。

そもそもSafariのプログラムのバグなら,従来のMacBook ProやMacBook Airなどでも同様の問題が起こってもおかしくないわけです。

「たまたま」新型MacBook Proのバッテリーのコンポーネントが10.12.2まで問題を起こしていた・・・・のかもしれません。

やはり様子を見る必要はありますね。

今回のアップデート

今回のアップデートは下記のようです

 

  • Improves automatic graphics switching on MacBook Pro (15-inch, October 2016).
  • Resolves graphics issues while encoding Adobe Premiere Pro projects on MacBook Pro with Touch Bar (13- and 15-inch, October 2016).
  • Fixes an issue that prevented the searching of scanned PDF documents in Preview. 
  • Resolves a compatibility issue with PDF documents that are exported with encryption enabled.
  • Fixes an issue that prevented some third-party applications from correctly importing images from digital cameras.
  • MacBook Pro(15インチ、2016 Late)のグラフィックス自動切り替えの改善
  • Adobe Premiere ProプロジェクトをMacBook Pro(タッチバー付き)でエンコードする際のグラフィックスの問題の解決(2016 Late 13,15インチ)
  • プレビューでスキャンされたPDFドキュメントの検索を妨げる問題の修正
  • 暗号化を有効にしてエクスポートされたPDF文書との互換性の問題の解決
  • 一部のサードパーティアプリケーションがデジタルカメラから画像を正しく読み込むことができない問題の修正

他に問題は出てこないのだろうか

MacBook Pro 13インチ(2016 Late)でOffice 365 PowerPointのプレゼンテーションモードを使用すると1cmくらいの横線が数本出現するという現象も出ているようです。

これはmacOS 10.12.2までの問題なのかもしれないが,今回のアプデで改善されているのでしょうか。

しばらく様子を見るしかありません。