macOS Sierra(10.12) のパブリックベータ版をインストールし,El Capitan(10.11)どこが変わったのかを比較していこうと思います。
全体的に大きく変わったと感じられるのはSiriの搭載でしょう。
しかし「ディスクユーティリティ」や「このMacについて」などの細かなところも少し変化しています。
Siriの搭載と使用方法
macOS Sierraで新たにSiriが搭載されたが,まさにMacとお話する感覚で使用できます。
Siriの搭載によりiOSとmacOSが異なるOSであるにもかかわらず,よりシームレスな関係になっているような気がします。
使用方法は至って簡単で,システム環境設定のSiriの設定はデフォルトで問題ありません。
男性の声のほうが良いって方は切り替えれば問題ありません。
Siriの起動は ⌘(command)+スペースの長押しです。
1回チョコンと押すとSpotlight検索が起動するので,押しっぱなしにするとiPhoneと同じように「ポロロン」という音で起動します。
「メールチェック」「Safariを起動して」「システム環境設定起動」など命令するときっちり実行してくれます。
アプリを終了する機能はないようです。
「Safariを終了して」と命じると「私はAppを終了することはできません」と応答します。
Siriの画面上のマイクアイコンをクリックして引き続き質問や命令もできるが,キーボードを長押しの方が使い勝手はよさそうです。
「Siriを終了」というと,すごすごと去っていくところがなんとも言えません。
Time Machineの変化
システム環境設定のTime Machine設定を見るとオン・オフのボタンが無くなっています。
「バックアップを自動作成」をするかしないか,の選択だけです。
実際,するかしないかで十分だといえます。
ディスクユーティリティに「パージ可能」が追加
ディスクユーティリティを起動すると,El Capitan(10.11)と同じような画面になります。
できれば従来のように「アクセス権の修復」機能が欲しかったが,今回は復活していないようです。
よく見ると「パージ可能」という領域が追加されています。
「パージ」はメモリ解放のターミナルコマンドの「Purge」のことなのでしょうか?
そもそもディスク領域にメモリは無関係なのではないのでしょうか?
これはディスクユーティリティから操作ができるわけではないようです。
パージ(purge)は消去するとか削除するといった意味だが,何なのでしょうか?
このMacについて
Appleメニューの一番最初にある「このMacについて」を見てみます。
ここはMacのありとあらゆる情報が網羅されているので,Mac好きからすれば重宝するところです。
概要やディスプレイなど特に変わった様子もないが「ストレージ」のタブを開くと,変化がありました。
従来はストレージの状態を目視できるところだが,ここで目立つのは「その他」が異常に大きいなってことくらいでした。
「その他」はオーディオ,写真,ムービー,App以外のものは全て「その他」になるわけだが,なぜ多いのかという理由は気が向いたら解説します。
今回の「ストレージ」のタブを開くとディスクの右上のところに「詳細」というボタンが追加されています。
このボタンの中には「ストレージを最適化する」「ゴミ箱を自動的に空にする」「不要なファイルを削除」などのメンテナンス項目が出てきます。
もしかするとこれがディスクユーティリティにあった「パージ可能」で削除できる項目なのかもしれなません。
りんごG3がまとめます
今回のアップグレードはSiriの搭載や,ストレージやディスクのメンテナンスが,より詳細に行えるようになっています。
もう少し深いところに入ってみれば色んな変化がわかるのかもしれません。
Appleは2017年にAPFS(Apple File System)というセキュリテイ強化,クラッシュ耐性がアップしたファイルシステムに変えていくということですので,それに対応したシステムのアップグレードなのかもしれません。