macOS catalina 10.15で採用されたSidecarは今回のメジャーリリースの中で、目玉の一つでもあります。
sidecarはMacのサブディスプレイとしてiPadを使用するわけですが、それぞれmacOS10.15 catalinaとiPadOS13がインストールされていることが条件となります。
使用方法はとても簡単で、お互いのBluetoothをオンにし、MacのメニューバーにあるAirPlayをクリックしてiPadを選択すれば、iPadがスリープしていてもサブディスプレイとして認識し起動します。
iPadをサブディスプレイにすると操作性がとてつもなく良くなります。
Sidecarを使用するには条件がある
所有するiMac 27インチ2013 Lateに外付けSSDを準備し、macOS catalinaをインストールしましたが、AirPlayにiPadが表示されません。
と、いうよりシステム環境設定にも表示されていません。
どうやら私のiMacは対応していないようです。
Sidecarに対応しているMacは
- iMac 27インチ(Late 2015)以降
- MacBook Pro(2016)以降
- mac Mini(2018)
- Mac Pro(2019)
- MacBook Air(2018)
- MacBook(Early 2016)以降
ということです。
別に所有するMacBook Pro 13インチ 2017にはパブリックベータを搭載したくはなかったのですが、どうしてもSidecarを使いたいので、パブリックベータをインストールしました。
インストールは問題なく行え、システム環境設定にもSidecarが表示されています。

Sidecar接続ができない!ベータ版の怖さ
システム環境設定にも表示されているので早速iPadと接続を・・・・・
果たして・・・これが接続できないんです。
クリックすると「sidecar requires a newer version of ipados.」と、表示されます。
もちろんiPad ProもiPadOS13 betaを搭載しています。
何でだろう・・・もしかしたら他のサブディスプレイ化アプリが干渉しているかもしれないと思い、サードパーティアプリ
「Duet Display」と「Yam Air」を削除しました。
「Duet Display」と「Yam Air」はどちらもiPadなどをサブディスプレイにできるサードパーティ製のアプリですが、動きに問題がありました。
それでも接続できません・・・・(泣)
これがパブリックベータ版の怖さですね。
うまくいけばラッキーで、そうでなければ泣くしかない。
一応、Appleさんへフィードバックはしましたが、アップデートされるまで待つしかないようです。
iPadのサブディスプレイは突然やってきた
2〜3日してmacOSとiPadOSのパブリックベータ版のアップデートがありました。
早速アップデートし、Sidecarを試すと、やはり接続できませんでした。
何度か試していると・・・突然 動作するようになりました。
なぜ改善されたのかは不明ですが、接続できたのなら問題ないです。
ワクワク・・・繋がった!
Sidecarのサブディスプレイって、こんな感じなのか・・・
動作は、カーソルの動きなど遅延は感じません。
Duet Displayは有線ではケーブルが邪魔くさいので使い勝手が悪かったし、無線では遅延がかなり起こりましたし、Yam AirもDuet Displayほどではないにしろ遅延を感じていましたが、これで改善しました。
これで、劇的変身やぁ!と、思いきや再度 接続するとまたしてもアラートが出てしまいました。
これもパブリックベータ版の怖さか・・・・
何度かiPadの電源を切ったりAirPlayを再接続すると・・・繋がった。
どうも、不安定さは残っているようです。(その後は機嫌よく接続されています)
とはいえ、この環境が手に入るのならば良しとすべきことかもしれません。
Sidecarの使用感はとても快適でした

ディスプレイにはサイドバーとTouch Barが表示されるようになっていますが、私の場合、タッチバーの機能は特に必要とはしません。
作業領域が狭くなるので表示はしないようにしました。
ApplePencilのタッチ動作でクリックなどはできます。
しかし、Sidecarで直接手書きが使用できるアプリはまだ限られています。
私が使用しているのはillustrator、Affinity Photo,Designerだけです。
せめてメモアプリの手書きに対応してくれたらありがたいなとは思います。
ApplePencilでMacが操作できれば面白います。と思いますね。
iPadのアプリを操作したい場合はホーム画面に戻れば作業可能です。
再度サブディスプレイに戻る場合も使用する場合は、iPadのバックグラウンドを表示すれば「Sidecar」項目がありますので、そこをタップすれば戻ります。
MacBook Proでの作業が2倍・・・いや3倍以上にアップしました。
りんごG3がまとめます
使ってみての感想としては、ベータ版なのでうまく接続ができなかったり、トラブルはありますが、サードパーティアプリと比較して、数段 使い易いという印象です。
早く安定して接続できるようになると、かなり使い勝手が良くなることは間違いないでしょう。
2020年 現在
iPadはMacBook Proの良き相棒として活躍しています。
やはり、画面が2画面あるというのは魅力です。
2画面操作に慣れてしまうと一つの画面操作へは戻れなくなってしまいます。